お寺のこと

【修行僧あるある】自覚なし!極限状態のお坊さんが経験することとは

お坊さんの修行期間というのは、お坊さんの生活の中でも特に辛い期間であり、修行の期間中には意外な事柄がお坊さんにおこります。

今回の記事では、私自身が修行中に経験したことや、仲間のお坊さんが経験したことを反映した、修行中だからこそ起こるお坊さんのあるあるをいくつか紹介!

修行僧のあるあるは、クスッと笑えることから意外なことまでと、色々なことがあります。お坊さんはもちろん、一般の方にとっても面白い話となっていますので、最後までお見逃しなく!
この記事でわかること

・修行がお坊さんにもたらすこと
・修行の大変さ

実際に体験した修行内容

まずはじめに、私や私の友達が行なってきた修行の内容について少し紹介します。

  • 100日以上お寺に籠る。(外出禁止)
  • 睡眠時間3時間未満の生活
  • 1日の読経が6時間以上
  • 1日12時間以上の瞑想
  • 食事は朝と昼の2回(精進料理)
一言で修行と言っても宗派や国によって様々なものがあります!

【修行僧あるある】自覚なし!極限状態のお坊さんが経験することとは

夢の中でもお経を唱える

修行期間中のお坊さんは、毎日何度もお経を読みます。

そのためなのか、お坊さんは夢の中でもお経を読んでいることがあります。

中にはみんなでお経を唱える夢を見て、寝ているのに実際に声を出してしまう人もおり、自分の声にびっくりして起き上がる人もいるほど!

朝起きた時に「お前、夜にOO経唱えたぞ。」なんて笑われることもしばしばです。

おやつが異常に食べたくなる

修行中の身であるうちは、食事の制限がある場合が多いです。

肉や魚はもちろんですが、中でも食べたくなるのがおやつ。

特にスナック系のお菓子を求める傾向があり、美味しい味と食感が勝手に脳内再生。

心では考えてはいけないと思っても、体と脳が勝手に反応にしてしまうのです。

修行が楽しくなる

辛いはずの修行期間ですが、日が経つにつれて、修行がだんだん楽しくなってしまうこともあります。

楽しいと聞くと聞こえが良いかもしれませんが、ここで言う「楽しい」はトリップに近いものがあり、要するにぶっ飛んじゃったと言うのが正しいです。

修行期間が終わりに近づくと、修行が終わることの嬉しさも加わり楽しさは更にUP!

修行のあまりの辛さに、脳が修行を楽しいと思い込ませるのかもしれませんね。

ランナーズハイなんて言葉がありますが、修行僧の場合はまさに修行ハイ! お坊さんならではの特殊な状態です。

世間に取り残される

修行中は、スマホはもちろんテレビやラジオなども禁止されています。

そのためお坊さんは外界との交流がなくなり、世間の情報にうとなっていることが多いです。

修行期間が長いと、まさに浦島太郎状態。

久しぶりの外界でみる景色や、テレビに出ている知らないタレントを見て「あれ何? この人だれ?」と自分が世間から取り残されたことをあらためて感じたりします。

極限状態になると幻覚が見える

あまりに過酷な修行にもなると、お坊さんはあらゆる幻覚を見たりするようになります。

いるはずのない人が側に現れたり、夢と現実の境がわからなくなることもあり、自分の自覚もないままに、精神がかなり追い詰められていることも少なくありません。

「あれ?今のはなんだったんだ?」と思うほどいきなり現れるので、対処法というものもなく、ただ幻覚が過ぎ去るのを待つしかありません。

まとめ

修行中のお坊さんには様々なことが起こります。

全てのことが無自覚に起こるので、自分で止めることはとても難しい。

そもそもお坊さんの修行とは、自己をみがき欲望を取り除くことが目的にあるので、修行中のあるあるというものはお坊さんが欲望と戦っている証明です。

生き物として根底にある、「食べたい」という欲求や、愛する人に会いたいという心が深層心理に働きかけていることもあるでしょう。

今回紹介した修行僧あるあるは、自分が体験したことや他のお坊さんから聞いた話が元になっています。

お坊さんによって修行で体験したエピソードは異なるので、身近にお坊さんがいる場合は、「修行中何か体験しました?」と聞いてみるのも面白いかもしれません。

自分自身では体験することがない特別な話をお坊さんの口から聞くことができますよ!

ABOUT ME
おてさら君
お寺生まれの長男坊。『仏教は哲学』をモットーに仏教の面白さを世の中に伝えるべく日々自己鍛錬中。ミャンマーやスリランカといったアジア国で上座部仏教の修行経験、日本では納棺師の経験を経ています。自分の煩悩の強さを感じながら『職業は僧侶』ではなく、『生き方が僧侶』を目指し、宗派に属さずお寺と俗世間の間で偏りのない仏教に関する情報を提供中。
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