お寺のこと

【神社は行きやすいけどお寺は行きにくい】4つの理由を紹介します!

お寺と神社は、神社仏閣という言葉でひとくくりにされることが多いですが、一般の方からすると「神社は行きやすいけど、お寺は行きにくい」といった認識をもたれていることが多いです。

同じ神社仏閣なのに、どうしてこのようなイメージの差が出るのでしょう。。。

今回は「お寺は行きにくいといったイメージが何故起こるのか。」その謎について紹介させていただきます。

お寺に行きにくい理由を知ることは、お寺の改善点を知ることにも繋がります。お寺の経営についても考えることができるので、お坊さんには特に必見の記事となっています!
この記事でわかること

・お寺が行きにくい理由
・神社とお寺の違い

神社は行きやすいけどお寺は行きにくい4つの理由とは

今回は以下の4つを軸に、お寺に行きにくい4つの理由を紹介します。

  1. 境内に入りにくい
  2. お寺に人が住んでいるので気を使う
  3. お守りやお札などを頼みにくい
  4. 本堂に入らないと参拝できない

①境内に入りにくい

まずお寺は神社と違って、境内に入りにくいという問題があります。

これはお寺の境内に森などがなく、建物だけが際立ってしまい独特の閉鎖感を作ってしまっていることが理由です。

また、門があるようなお寺は門がしまっていることもあり「どこから入っていいの?」と一般の人に不安を与えてしまうこともあります。

お寺の敷地に入りにくい理由

・建物ばかりで閉鎖感がある
・どこから入っていいかわからない

閉鎖感があるのは、人の気配を感じないといったことも1つの原因。神社と違って人の出入りが少ないところも大きく関わっているようです。

②お寺に人が住んでいるので気を使う

神社とお寺が違うポイントは「お寺には住人がいる」ということもあります。

神社によっては完全に無人のところもあり、24時間参拝が可能のところもありますが、お寺はそうはいきません。

住人がいることで「どこまで立ち入っていいの?」といった疑問を与え、「怖いから行かないようにしよう。」と一般の方を近寄りがたいものにしているのも事実です。

神社は参拝する場所と考えられますが、お寺の場合は「自宅の延長線」と考えている人も少なくありません。

③お守りや御朱印などを頼みにくい

神社にもお寺にもお守りや御朱印はあります。

神社の札所は宮司や巫女さんが常駐していますが、お寺は札所がなかったり関係者が常駐していなかったりいうケースが多く、札所の利用に少し困惑することも多いです。

④本堂に入らないと参拝できない

神社とお寺の大きい違いは、参拝するためにクツを脱がなければならないところです。

神社は拝殿がひらけているので、クツを脱ぐことなく気軽に参拝することができますが、お寺は参拝の対象である仏様が本堂の奥に祀られていることが多く、クツを脱いで本堂の中に入らなければなりません。

お寺側からするとたいしたことではないように思えますが、この1ステップが結構ハードルが高い。

強い気持ちを持って参拝に来る人は苦になりませんが、なんとなく参拝に来た方は「クツ脱ぐの面倒臭いから、本堂に入るのはいいや」と敷地内の見学で済ませてしまう人も多いのです。

まとめ

お寺は神社とは違って行きにくい場所であると考えられています。

祈りの対象は違えど、参拝する場所としては同じ意味を持っている神社とお寺。

お寺も神社のように、気軽に人が行き来できる場所とすることが大切です。

宗教離れやお寺離れが進んでいるお寺は、これらの問題点を踏まえて、できるだけ立ち寄りやすい場所として改善していく必要があるでしょう。

ABOUT ME
おてさら君
お寺生まれの長男坊。『仏教は哲学』をモットーに仏教の面白さを世の中に伝えるべく日々自己鍛錬中。ミャンマーやスリランカといったアジア国で上座部仏教の修行経験、日本では納棺師の経験を経ています。自分の煩悩の強さを感じながら『職業は僧侶』ではなく、『生き方が僧侶』を目指し、宗派に属さずお寺と俗世間の間で偏りのない仏教に関する情報を提供中。
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