お墓参りはお葬式やお通夜とは違い、参列者が家族だけなのでなんとなくで出かけてしまう事がありますが、お墓参りであっても服装や作法には注意しなければならない事があります。
場合によっては、自分が正しいと思ってやっていた行動がご先祖様への失礼にあたいする場合もあるので、お墓参りのマナーとして気をつける点を知っておくことはとても大切。
今回の記事では、そんなお墓参りでの間違った考え方を解消すべく、お墓参りでの服装や作法などの注意点を紹介していきます。
・お墓参りで気をつけたい服装や作法の注意点
目次
派手・露出の高い服装は控える
お墓参りは家族だけで行く事が多く、墓石の掃除をしなければなりませんので、スーツや喪服などは避け、多少汚れても大丈夫なカジュアルな服装をして行くのが一般的です。
しかし、カジュアルといっても派手な見た目で、肌が露出している服は着用を控える必要あり。
お墓参りは自分を主張する場所ではなく、先祖を敬いに行くためのものですので、服装は黒やグレー、白といった大人しめの色とデザインを着ていきましょう。
墓石の前で必ず合掌(手を合わせる)
お墓参りは、亡くなった人やご先祖様への供養と、生きていることへの感謝を伝えるために行われるものですので、敬いと敬意を表すためにも墓石を前にしたら必ず手を合わせる事が大切です。
お墓に着いた時だけでなく、お墓を後にする際も「また来るねー。」といった気持ちで手を合わせればなお良し。1度だけでなく要所要所で心を込めて手を合わせると良いでしょう。
・墓石に着いた時
・掃除を終えたり、お経を唱えた後など
・お墓参りを終えた後
墓石を洗う際は洗剤を使わず水洗い
お墓参りでは、墓石を洗う事も一つの供養となります。
墓石は時間が経つとすぐに汚れてしまうので、何回もお墓に足を運べない方であれば、一回のお参りで少しでも墓石を綺麗にしていきたいですよね。
しかし、いくら墓石を綺麗にしたいと思っても洗剤を使ってゴシゴシ磨くのはよろしくありません。磨いてからすぐであれば、とても綺麗になったように感じられますが、日が経ってくると洗剤によって墓石が酸化してしまったり、余計な傷が着いてしまうこともあるのです。
古くから墓石は水洗いで清潔感が保たれてきました。
昔は洗剤がなかったから使われる事がなかったというのもありますが、継続的にお参りをしてその都度お墓の汚れを落とすいうのが根本にあります。
墓石を磨く事は自分の心も洗うという目的がありますので、洗剤で1度ピカピカにするのではなく、水洗いでできるだけ墓石を綺麗にし、また次にきた時にまた墓石を磨くといった、継続的な供養を心がける事が大切でしょう。
たわしを使うのはNG
墓石をたわしで力強く磨いている人が多いですが、実はたわしを使うことはNG。
たわしでゴシゴシ磨いてしまうと、墓石に余計な傷がついてしまうことも多いので、墓石を綺麗にする場合は、柔らかいスポンジを使ったり、雑巾で何度も水拭きをするようにしましょう。
寺院や霊園によってはお供物を持ち帰る
昔はお墓参りでお供えしたものをすぐに回収せず、次のお墓参りで回収したりしていましたが、現在ではカラスなどの鳥類や動物が食べ散らかしたりしてしまうために、寺院や霊園によってはお供物をすぐに持ち帰るように呼びかけているところが多いです。
「せっかく持ってきたから置いておきたい。」という気持ちはわかりますが、お供物を置いしまったために自分たちのお墓が荒らされてしまったり、周囲のお墓に迷惑をかけてしまったという事が十分考えられます。
寺院や霊園でお供え物を持ち帰るような指示、看板がある場合は必ず持ち帰りましょう。
ジュースやお酒は墓石にかけない
亡くなった人の供養として、亡くなった人の好きだったお酒やジュースを墓石にかける人がいますが、これは墓石を酸化させてしまう原因になるためしてはいけません。
墓石を守るためにも、ジュースやお酒はフタを開けて墓石の前にお供えしましょう。
まとめ
お墓参りでは服装だけでなく、墓石の洗い方などにも気をつける必要があります。
昔であれば問題なかったお供物も、場所によってはその日の内に回収しなければならなかったりと、気にかけるところも多いですが、一度覚えておけば自然と身につくことばかり。
・服装は大人しめ
・お墓参りに行ったら必ず手を合わせる
・墓石はスポンジなどで水洗い
・お供物は墓石にかけないで、場所によってはその日の内に持ち帰る
とサラっと覚えておけば墓参りのマナーはバッチリなので、軽く暗唱して次回からは気持ち良いお墓参りを心がけましょう!