葬儀について

手紙は納棺式で棺に入れることができます【書く内容に決まりなし】

納棺式では、副葬品として亡くなった人の愛用していたものなどを、亡くなった人と同じ棺の中に納めることができます。

中でも手紙を棺に入れてあげたいと考える人は多く、

納棺式で棺に手紙を入れてあげたいけど、手紙って納めても大丈夫?

と、手紙を入れられるのかを、納棺式の前に知っておきたいと思う人も少なくありません。

先に言っておくと、手紙は棺に入れても大丈夫です。
しかし一言に手紙といっても、どのような内容を手紙に書いてよいかわからない人も多いはず。

そこで今回の記事では、以前納棺師をしていた私が、納棺式で棺に入れる手紙についての詳細をお伝えしていきます。

納棺式で後悔しないためにもぜひ最後まで読んでください。

この記事でわかること

・手紙は棺に入れられる
・棺に入れる手紙の内容とは

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【まとめ】納棺式で棺に入れるものと入れてはいけないものとは

手紙は納棺式の副葬品として棺に入れられる

納棺式では、副葬品として棺に入れることができないものもが多いですが、手紙は確実に棺に入れることができます。

私がこれまで納棺式で見てきた手紙は

・遺族が亡くなった人あてに書いた手紙
・亡くなった人が生前大切にしていた手紙
・生前時に送ることなく保管していた手紙

が多く、亡くなった人との思い出がある、遺族や友達の手紙が入れられることがほとんど。

遺族によっては家族の1人1人が手紙を持ち寄り、多くの手紙で棺の中を彩ったケースもあります。

中には、亡くなった人が好きだった偉人やアーティストの、詩や歌詞、名言を納める人もいました。

手紙を入れる封筒のデザインは不吉な物を選ばない

「せっかく手紙を送るなら、封筒のデザインにもこだわりたい。」と思っている人も多いはず。

封筒のデザインには制限がないため、基本的には自分や亡くなった人の好みで選ぶことができます。

しかし制限がないとはいえ、

・ドクロがデザインされたもの
・祝い事を思わせる派手なデザインのもの

は他の参列者に不快感を与えたり、亡くなった人を侮辱する行為と捉えられることもありえますので、できるだけ避けることをオススメします。

色紙・寄せ書きも入れることができる

手紙と同様に、納棺式では色紙に寄せ書きをしたものも入れることが可能です。

寄せ書きは手紙と比べても比較的書きやすく、家族や友達の思いをまとめて、故人へのプレゼントとして渡すことができるのがメリット。

「寄せ書きだけでは物足りない」という人は、手紙を書いてもOKですので、色紙と手紙の両方を使い分けるのもオススメです。

棺に入れる手紙の内容はどうしたら良い?

棺に入れる手紙の内容は、文章が長くても短くても構いません。
亡くなった人への素直な気持ちを書きましょう

特に近しい間柄だった場合は、

・亡くなった人との思い出
・これまでに言えなかったこと
・感謝の気持ち

などが頭に浮かぶと思いますので、少しでも後悔しないために、心に残っていることはできる限り手紙に書いておくことを勧めます。

・手紙は短くても長くても良い
・飾らずに自分の素直な気持ちを書く
・思い出や感謝の気持ちを書いておく

まとめ

納棺式では副葬品として、手紙を入れることができます。

亡くなった人への手紙は、文章が長くても短くても問題はありませんが、自分が悔いを残さないためにも、できるだけ素直な気持ちを書いておくことが大切です。

親しい人ほど、様々な思いが浮かんでくるので、「あの時はあんなことがあったね。」「今まで言えなかったけどありがとう。」といった思い出や普段言えなかったことを、最後の手紙として書き入れておくと◎。

また、色紙を使った寄せ書きも棺に入れることができるので、「手紙は苦手」という人は、他の人たちのメッセージを募って、まとめて色紙に書き入れることもオススメできます。

納棺式は、故人に対面して手紙を送れる最後のチャンスですので、ぜひ自分の文字と文章を手紙に込めて、亡くなった人へ気持ちを伝えましょう。

ABOUT ME
おてさら君
お寺生まれの長男坊。『仏教は哲学』をモットーに仏教の面白さを世の中に伝えるべく日々自己鍛錬中。ミャンマーやスリランカといったアジア国で上座部仏教の修行経験、日本では納棺師の経験を経ています。自分の煩悩の強さを感じながら『職業は僧侶』ではなく、『生き方が僧侶』を目指し、宗派に属さずお寺と俗世間の間で偏りのない仏教に関する情報を提供中。
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