納棺式には、副葬品として「入れられるもの」と「入れられないもの」がありますが、折り紙は火葬時に燃えるため、棺にしっかりと収めることが可能です。
思いを込めて作った折り紙は、個人への最後のプレゼントとしても最適で、近年では多くの人が副葬品の1つとして利用しています。
今回の記事では、元納棺師である私が納棺式における折り紙について紹介。
折り鶴の知られざる意味もお伝えしますので、折り紙を副葬品として検討している人は是非参考にしてください。
・折り紙は副葬品に最適
・副葬品として利用する折り鶴の意味
・棺に入れる折り紙の形は何でもOK
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【まとめ】納棺式で棺に入れるものと入れてはいけないものとは
折り紙は棺に入れるのに最適
折り紙が最適な理由には
・自分の手で作成するため心が込められる
・棺の中にカラフルな彩りを加えることができる
・紙を持っていれば、納棺式の会場でも準備ができる
といった点が挙げられ、他の副葬品にはない折り紙ならではのメリットがあります。
自分たちの手で作れば、ただ棺に入れるよりも気持ちが込もるので、遺族も故人もよりよい納棺式を行うことができます。
また、新しい物を買う場合は、ある程度お金をかける必要がありますが、折り紙用の色紙は安価であるため、お葬式や納棺式の費用を抑えるといったポイントも。
式場で子どもに渡せば遊び感覚で折り紙を作ってくれる
子どもは、式場で騒いだり走り回ったりするケースが多いですが、「折り紙を折ってほしい」とお願いすれば、夢中で折り紙の制作をしてくれます。
故人に贈るために作るのはもちろんですが、折り紙は式場で子どもを落ち着かせる1つのアイテムにもなりますので、納棺式には色紙をいくつか用意しておくと◎。
「折ったのをプレゼントするから上手に折ってね。」と伝えれば、子どもの思いやりや集中力を鍛えることにも繋がります。
折り鶴にはあの世への道案内の意味がある
折り鶴は昔から
・長寿の象徴
・願いを成就させる物
として病院に飾られたり、自分の願いを叶えるために神社やお寺へ納められてきましたが、棺に収めることで、故人をあの世へ道案内してくれるという意味も含まれています。
納棺式は、一見するとお別れの儀式の用に感じられますが、故人にとっては新しい旅を始めるスタートであり、遺族にとっては故人がいなくなる人生のスタートです。
他の副葬品は基本的に、故人の生きていた頃を思わせる思い出の品がほとんどですが、折り鶴は
・お互いが新しいスタートを送れるように
・ちゃんと成仏して欲しい
と願いを込められるので、「故人に意味のある物を渡したい」という人にはオススメ。他の副葬品とも合わせても活用できますので、是非棺に入れることを検討してください。
折り紙は好きな形をものを作りましょう
折り鶴を棺に入れることはオススメですが、一番大切なことは故人を思って作成することです。
花をイメージしたものや、故人を思わせるものを折り紙として収めれば、故人もきっと喜んでくれるはず。
特に副葬品は入れることができないものが多いので、折り紙で故人ゆかりの品々を再現すれば最高のプレゼントになるでしょう。
ただ品を収めるよりも気持ちがこもるので、自分が好きな物はもちろん、故人が好きだったものは是非折り紙で作成しましょう。
・花
・ 飛行機
・ゴルフクラブ
・兜(カブト)
まとめ
納棺式では折り紙を棺に入れることが可能です。
折り紙は様々な形のものを作成することができるので、棺に入れることができないものを再現できるのが魅力。
折り鶴に至っては、あの世への道案内の役割を持っているので、他の副葬品とは違った意味を込めて棺に入れることができます。
副葬品の中では比較的安価で購入ができ、自分の手で作ることで気持ちをしっかりと込められるので、折り紙を入れたい人や「棺に入れる物が少ない」と考えている人は是非折り紙も検討してください。