納棺師

納棺師(おくりびと)に要望・願いを伝えないと後で必ず後悔します

自分の家族が亡くなると、顔まわりを整えたり体を洗い清めるため、葬儀社から納棺師が派遣されますが、納棺師に故人(亡くなった人)や家族の要望・願いを伝えておかないと、後で必ず後悔します。

故人はもちろん、遺族にとってもデメリットが生じるので、要望を伝えることはとても大切。

今回の記事では、派遣された納棺師に対して意思や要望を伝えることがいかに重要なことなのかを紹介。

「納棺師にはっきりと要望を言っていいの?」といった不安を解消できる内容となっているので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

・納棺師には要望・願いをしっかり伝えないと後悔すること
・納棺師は遺族の希望を聞いた方が仕事がしやすい

納棺師に要望・願いを伝えないと後で後悔する

納棺師はマニュアルの流れにそって業務を行い、業務が完了すると退室しますが、マニュアル通りに仕事をこなされてしまうと、故人(亡くなった人)や家族の要望にそぐわないことが多いです。

例えば故人が生きていた時に、「私が死んだらこの服を着せて欲しい。」と言っていたのに、納棺師に故人の要望を伝えなかったことで、気に入っていた服を着せてあげられなかった。といったことが発生します。

そのため家族としては、「故人の最後の願いを叶えてあげることができなかった。」と悔やんでも悔みきれない気持ちがいつまでも続いてしまうのです。

故人の最後の願いを叶えられないのはもちろんですが、自分が負い目を感じないためにも、納棺師には故人と家族の要望・意思をしっかりと伝えるべき。

故人の願いを叶えて気持ちよく送り出すことは、故人を供養することにも繋がりますので、「この願いは叶えてくれないかな?」と思っても、1度は必ず納棺師にできるかできないか尋ねましょう。

納棺師に気を遣うことはない

故人の体をキレイにしたり、丁寧にメイクをしてくれる納棺師に対して、「この服を着せて欲しい」といった余計な手間をかけさせたくない!という人も中にはいるでしょう。

しかし納棺師に気を遣うことは一切ありません。

納棺師からすると、むしろ遺族の人から「こうして欲しいんだけど。」とバシバシ言われた方が、仕事をしやすいというメリットがあるのです。

遺族からの希望があった方が納棺師は仕事がしやすい

納棺師は人が亡くなった時が初対面で、その人の生きていた頃を知りません。
故人の趣味・趣向はもちろんですが、生きていたころどのような顔をしていたのかもわからない。

業務の1つ1つが、亡くなった人の生きていた頃をイメージしながらの作業となりますので、遺族から「こうして欲しい」と言われることで、確実な仕事ができるようになり、納棺師も安心感を得ることができます。

納棺師に希望を伝えないことは、納棺師だけでなく、遺族と故人にとってもデメリットしかないので、余計な気は使わずコミュニケーションをとることが必要です。

まとめ:納棺師とのコミュニケーションは必須

納棺師が業務に来た際は、故人や遺族の要望をしっかりと伝えることが必要です。

納棺師の立場から考えても、遺族から要望があることで業務がより具体的になりますし、コミュニケーションが取れることで、故人の体の細かな状態に気付ける場合があります。

遺族から要望伝えなければ、納棺師は気づくこともできませんし、実際に動くこともできません。

納棺師に気を遣っていれば、故人の最後の願いを叶えられないかもしれないので、まずは故人の冥福を最優先に考えましょう。

「こんなことお願いしたらダメかな?」と思っても、まずは納棺師に尋ねてみる。
場合によっては要望にそうことができないかもしれませんが、納棺師と一緒に考えれば、要望に近い妥協案を見つけることもできるでしょう。

 

 

 

ABOUT ME
おてさら君
お寺生まれの長男坊。『仏教は哲学』をモットーに仏教の面白さを世の中に伝えるべく日々自己鍛錬中。ミャンマーやスリランカといったアジア国で上座部仏教の修行経験、日本では納棺師の経験を経ています。自分の煩悩の強さを感じながら『職業は僧侶』ではなく、『生き方が僧侶』を目指し、宗派に属さずお寺と俗世間の間で偏りのない仏教に関する情報を提供中。
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