最近では納棺師の仕事が一般的に知られるようになってきており、「私も納棺師になりたい」と実際に納棺師になる事を考えている人も増えてきています。
今回の記事では、これから納棺師を目指す人のために「納棺師に向いている人の5つの特徴」を紹介。
実際に納棺師をしていた私が現場で感じた「この人納棺師に向いているなー」という事が元になっているので、「納棺師になりたいけど私できるかなー」と不安に感じている人はぜひ参考にしてください。
・納棺師に向いている人の特徴5つ
納棺師とは
納棺師とは、亡くなった人の体を清めたりメイクを行う仕事の人です。
葬儀前の納棺式では、亡くなった人の旅支度の案内や説明も行います。
納棺師に向いている人の5つの特徴
納棺師に向いている人の特徴は以下の5つです。
向いている人の特徴には意外なものもあり「もしかしたら私の天職かも!?」と気づかされることもあるかもしれません。
納棺師は離職率がとても高い職業なので、自分に適性があるのかを事前に知っておくと良いですよ。
気持ちの切り替えが上手
納棺師の仕事は「亡くなった人」と関わる仕事です。
時期によっては1日で何十人もの亡くなった人の元に向かうこともあり、遺族の悲しい雰囲気から自分自身にも大きな心身の負担がかかってきます。
特に最初の頃は現場の雰囲気に馴染む事ができず、仕事が終わっても遺族の気持ちを引きずってしまうこともあり、気持ちの切り替えができないために常にストレスを抱えてしまうことも多いです。
しかし気持ちの切り替えが上手であれば、「仕事は仕事」「プライベートはプライベート」と考える事ができ、余計なストレスを感じることはありません。
手先が器用
納棺師の業務はメイクなどの繊細な仕事が多く、中には亡くなった人の鼻や喉の奥にワタをつめるといったこともあります。
ワタ詰めは実際に自分がやってみないと感覚がわからないので、先輩が口で教えてくれても理解できるものではありません。
そのため手先が器用でないと感覚がわからなかったり、中途半端な仕事になって最悪、「体に溜まった体液が口や鼻から溢れ出てしまう」といったことも起きてしまいます。
仕事への使命感が強い
納棺師の仕事は1回1回がとても大切な業務です。
亡くなった人と遺族にとっては最初で最後のお別れとなるので、納棺師として現場にいる以上はプロとして立ち振る舞う事が必須。
最初はミスすることもありますが、一回一回の業務に全力で挑み、その時の自分の仕事のベストを更新していく必要がありますので、仕事への姿勢は常に崩さず「亡くなった人をしっかりと送り出す。」といった使命感を持って業務に当たる事が大切です。
匂いに鈍感
納棺師の仕事は匂いとの戦いといってもよいほど、様々な死臭と向き合います。
亡くなった人の状態によっては、顔をしかめたくなるような匂いが出ている場合もありますが、納棺師は遺族の前では決して顔を歪めたりしてはいけないので、どんなにひどい匂いでも耐えなければなりません。
そんな現場の中で、匂いに鈍感であることは、納棺師の仕事で抱える大きなストレスの一つを克服しているようなもの。
鼻が聞かないといった特徴は納棺師にとっては一つの武器になり得るのです。
健康で力がある
納棺師の仕事は、亡くなった人の着替えも行うため意外と力仕事が多いです。
小さい人だけでなく、大きい人にも対応しなければならず、腰などに大きな負担がかかることも少なくありません。
特に亡くなった人が床に寝ている場合は、体位の変換だけでも腰にかなりの負担が。
業務は基本的に1人でいく場合が多く、他の人の助けを借りる事ができない事が多いので、力がないとどうしようもないこともおこります。
まとめ
納棺師に向いている特徴を持った人は、納棺師としての業務を普通の人よりも有利に行う事ができます。
基本的には1人で現場に向かうようになるので、自分の特徴をしっかりと理解して仕事に活かしていきましょう。
匂いに鈍感といった、仕業によってはデメリットになりかねない事も、納棺師としてはかなり有意に働きますので、自分のコンプレックスを生かすことも考えて一度納棺師に挑戦してみるのも良いですよ。