MGSV TPPの「Episode43 死してなおも輝く」には、兵士達のお葬式シーンが出てきます。
このエピソード43は、プレイヤーにとって涙なしでは語れないとても過酷なミッションでしたが、お寺に関わる私としては「散骨と手元供養」について考えさせられる良いきっかけとなりました。
今回の記事では、そんなMGSV TPPの「Episode43 死してなおも輝く」を参考に、散骨と手元供養について紹介させていただきます。
・MGSV TPPで見る葬式
・シーンで見るマザーベースでの散骨
・ヴェノムスネークが取った手元供養の形
METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES + THE PHANTOM PAIN – PS4
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目次
【メタルギアソリッド5 ファントムペイン】とは
メタルギアシリーズの最初で最後のオープンワールドにして完結作。(2020年現在)
重厚なストーリーと、やり込むほどに発見があるゲーム性から「遊ぶ映画」としての評価も高く、発売当初の2015年は数々の賞を受賞。
現在でも人気が高く、完結したことで今も多くの人々が幻肢痛に悩まされている。
マザーベースでの葬式
声帯虫のウイルスによってマザーベースは壊滅状態。
ヴェノムスネークは世界的な感染拡大を防ぐために、感染者となった仲間の兵士たちを苦渋の思いで殺害していきました。
死んで行った兵士たちはその後に火葬され、マザーベースの甲板でお葬式が行われます。
引用元:METAL GEAR SOLIDⅤ THE PHANTOM PAIN
生き残った兵士やヴェノムスネークはもちろん、プレイヤーである私たちも、大きな喪失感を感じました。
海に遺骨をまく散骨
兵士たちの遺骨は散骨という形で海に散布されることに決まった様子。
生き残った兵士たちが遺骨を持ちながら海へと近いていきますが、ヴェノムスネークは「待て」と一言。
引用元:METAL GEAR SOLIDⅤ THE PHANTOM PAIN
兵士が持っていた遺骨を自分の手に移すと、甲板の端へと歩いて行きます。
散骨ができる場所は現在3つあります。
・海
・山
・自宅の敷地内
お前達の無念を海のもくずにはしない
自ら遺骨を散骨するのかと思いましたが、ヴェノムスネークはここで「お前達の無念を海のもくずにはしない。」と言います。
引用元:METAL GEAR SOLIDⅤ THE PHANTOM PAIN
そして遺骨の一部を自らの顔に擦りつけると彼はこう続けます。「お前達を灰にはしない。お前達はダイヤモンドだ。」
遺骨をダイヤモンドにする
カズに「水葬(海での散骨)をしない。それで?」と遺骨の今後を聞かれたヴェノムスネークは、「仲間の灰でダイヤモンドを作れ。それを抱いてオレ達は戦場へ行く。」と答えます。
引用元:METAL GEAR SOLIDⅤ THE PHANTOM PAIN
遺骨を身につけることは手元供養
手元供養とは、自宅で遺骨を管理し亡くなった人を供養することを言いますが、現在では遺骨をペンダントにしたり、ブレスレットや指輪キーホルダーの一部などにして日頃から身につける方法を選ぶことができます。
・ネックレス(ペンダント)
・ブレスレット
・指輪
・キーホルダー
・ブローチ
・インテリアのような骨壺に収納
実際に遺骨はダイヤモンドにできる?
ヴェノムスネークは、遺骨をダイヤモンドにする手元供養を選択しましたが、業者に依頼すれば、実際に遺骨で合成ダイヤモンドを作ることができます。
遺骨のなかの炭素を高温高圧にかけ、合成ダイヤモンドを作り出します。
人工的に製造したダイヤモンドですが、硬度、輝きなどは天然ダイヤモンドと同じです。ダイヤモンドの色は遺骨の成分等によって、一定ではありません。
遺骨ダイヤモンドをアクセサリーに加工し、ジュエリーとして手元供養品にできます。 約5カ月から8カ月といった期間かかり、価格も0.2ct~で約40万円~(大きさで価格が異なる)となっています。
死してなおも輝き続ける仲間の元で
葬儀が終わった後にヴェノムスネークを見ると、左肩のエンブレムにダイヤモンドが埋め込まれていました。
引用元:METAL GEAR SOLIDⅤ THE PHANTOM PAIN
「仲間と共にある」といった気持ちが含まれているのがよくわかります。
手元供養は最近注目されるようになった供養方法ですが、MGSVを見ることで冥福の意味や、一種のお守りのような効果も期待できるのではないかと思わされました。
まとめ
今回の記事ではMGSV TPPの「Episode43 死してなおも輝く」から散骨と手元供養についての紹介をさせていただきました。
マザーベースという洋上プラントでのお葬式が、散骨という形を取った要因だと考えられますが、手元供養はヴェノムスネークの仲間を思う気持ちから現れたことだと思います。
これらの供養方法は現実にも行われている方法なので、参考にしてみるのもアリです。
ただし、散骨は一度散布してしまうと取り返しがつきません。
ゲームのマネではなくあくまで遺族の供養の形として、まずはしっかりと考えることが必要となるでしょう。
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