葬儀について

【葬儀・告別式】危篤から四十九日までの流れを16に分けて紹介

家族の方が亡くなることは悲しみが深く、心身共に負担がかかるものですが、遺族となると「葬儀が無事に終わりますように」と色々なところに気を使い、疲労感もとてつもないにものになります。

特に経験や知識がない方は、「危篤状態からどのような流れで進めて、どのような事を行うのかわからない。」という状態で不安やストレスを感じ、余計に疲労してしまうことも多いです。

今回の記事ではそのような事態を少しでも軽減すべく、実際に納棺師をしていた私が危篤状態(亡くなる前)から四十九日までの流れを16に分けて紹介させていただきます。

流れを知っておくことは自分たちを安心させることにも繋がりますので、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

・危篤から四十九日までの16の流れ
・危篤から四十九日まではどのような事をするのか

危篤から四十九日までの16の流れ

  • STEP1
    危篤(きとく)

    不慮の事故ではなく病院などに入院している場合は、亡くなる前に病院から危篤(今にも亡くなりそうな状態)の連絡がきます。

    危篤の連絡がきたら、病院に向かうと共に他の家族、親しい人に危篤状態である事を伝えましょう。

  • STEP2
    臨終(りんじゅう)

    医師が亡くなった事を確認します。

    この死亡確認に立ち会うことができなかった人には、親族が亡くなった事を電話で伝えましょう。

  • STEP3
    エンゼルケア

    死亡確認後にはエンゼルケア(死後処理)が行われます。

    エンゼルケアは体を拭いて身を綺麗にすることや、闘病時にできた傷口などを保護する役割があります。

    基本的に医療従事者が行うので、親族は席を外しているケースがほとんど。

    *ちなみに納棺師が行うメイクなどは、エンゼルケアとは異なります。

  • STEP4
    搬送(はんそう)

    病院で亡くなった場合は、自宅やセレモ二ーホールへの遺体搬送をする必要があります。

    遺体は病院が搬送してくれることもありますが、基本的は葬儀社に依頼するケースがほとんどです。

  • STEP5
    遺体の安置

    搬送が終わると、遺体は布団もしくはベットに安置されます。

    納棺までは、お悔やみの挨拶に来客が来るので、花立や香炉(お焼香で使う物)、ロウソク立ての3つを用意しておきましょう。(基本的には葬儀社が用意してくれているので、わざわざ購入する必要はありません。

    他にも茶碗にご飯を盛ってお供えしたり、神棚に汚れが移らないように白い紙で神棚を隠したりします。
    これらの準備は宗教や宗派によって異なるので、具体的なことは葬儀社に相談すると良いですよ。

    お世話になっているお寺(菩提寺)がある場合は、お坊さんがお経を唱えに行きます。
  • STEP6
    家族で打ち合わせ

    遺体の安置が終わったら、「誰が喪主を勤めるのか」、「どのような形でお葬儀をするのか」などを家族内で話し合います。

    亡くなった方の意思も汲み取りながら、家族でお葬式をどのようにするか共有することが大事です。

    家族内で細かいところも話しておくと、葬儀社との打ち合わせも円滑に行うことができます。
    お葬式をすることは精神的、肉体的にも負担が大きいです。負担を少しでも軽減するために、お葬式についての話し合いは事前に行っておく事をオススメします。
  • STEP7
    葬儀社と打ち合わせ

    家族である程度話をまとめたら、次は葬儀社と具体的な葬儀内容を決めていきます。

    葬儀にかかる費用などもこの打ち合わせで決まるので、お葬式で必要な項目がしっかりと入っているか、不用なものが入っていないかもしっかりと確認しておきましょう。

  • STEP8
    遺体のメイク

    エンゼルケアとは違う、遺体のメイクや着替えはこのタイミングで行われます。

    綺麗な体で旅立ってもらうために、今一度傷口の処置をしたり、体を洗って清めます。

    「この服が気に入っていたから着させて欲しい。」「このメイク道具が好きだったから使って欲しい。」といった希望がある場合はメイクを施行する納棺師に依頼すると良いでしょう。
  • STEP9
    納棺式(のうかんしき)

    メイクが終わり亡くなった方の身が清められた後は、納棺式が行われます。

    納棺式は遺族が亡くなった人に対して最後のお手伝いを行う儀式。

    納棺式は基本的に親族のみで行われますが、亡くなった人と親しかった友人などを呼ぶこともできます。

    納棺式は、亡くなった人に触れることができる最後の時間ですので、悔いが残らないように務めましょう。

    以下の記事で納棺式の詳細を知ることができます。
    ↓↓↓

    【納棺式】旅支度で遺族が故人に行う13のお世話とは

  • STEP10
    死亡通知

    死亡通知は、お葬式の日程や場所などを記載した通知書で、お葬式に参列してほしい方に向けて送るものです。

    死亡通知の作成は葬儀社がしてくれるので、送る人や人数を指定しましょう。

  • STEP11
    お通夜

    お通夜はセレモニーホールなどや自宅で行われます。

    お通夜は葬儀社が全体の流れを把握しているので、葬儀社の指示に従いながら行動すると良いですよ。

  • STEP12
    葬儀・告別式

    お通夜の翌日に行われるのが、葬儀・告別式です。

    亡くなった人との最後の時間であることから、喪主が亡くなった人の代理として挨拶を行います。

  • STEP13
    出棺
    葬儀・告別式が終わったら、亡くなった人を霊柩車に乗せて火葬場へと向かいます。
  • STEP14
    火葬・収骨

    火葬場に着いたら、火葬を行います。

    火葬が終わるまで参列者は火葬場で待機し、火葬終了後には骨壺に焼骨を納めます。

  • STEP15
    還骨法要(かんこつほうよう)

    還骨法要は、「骨に還(かえ)った人を供養する」法要です。

    49日の法要が終わるまで後飾り祭壇を設置し、亡くなった人を自宅で供養します。

    最近では、初七日の法要も一緒に行われることが多いです。
  • STEP16
    納骨・四十九日

    49日が経ったら、僧侶にお経をあげてもらい、骨壺を墓地や納骨堂に納めます。

    ちなみにお墓を新しく立てる場合は、開眼法要も行います。

まとめ

今回は危篤から四十九日までの流れを16に分けて紹介しました。

家族が亡くなる前から四十九日まではやることが多く、頭が混乱することも多いですが、少し知っておくだけで余裕をもって行動をうつすことができます。

特に家族での打ち合わせは、お葬式の前にも話し合うことができますので、少しでも負担を減らすために事前に話し合いを行っておきましょう。

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ABOUT ME
おてさら君
お寺生まれの長男坊。『仏教は哲学』をモットーに仏教の面白さを世の中に伝えるべく日々自己鍛錬中。ミャンマーやスリランカといったアジア国で上座部仏教の修行経験、日本では納棺師の経験を経ています。自分の煩悩の強さを感じながら『職業は僧侶』ではなく、『生き方が僧侶』を目指し、宗派に属さずお寺と俗世間の間で偏りのない仏教に関する情報を提供中。
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