遺品整理

遺品整理の業者と不用品回収業者の違いとは?全3つの違いを紹介

遺品整理業者と不用品回収業者、どちらも同じように感じられそうですが、業務内容、考え方などの違いがあり、実際に依頼して作業してもらったら「自分が思っていた内容との違いにショックを受けた。」などの問題がでるケースも少なくありません。

遺品整理業者と不用品回収業者の違いを理解することで、自分が遺品整理を依頼する際はどちらを選択するべきか目安ができますので、理解を深めて遺品整理を依頼する際の参考にしていただきたいと思います。

遺品整理業者と不用品回収業者の違いって何なの?
遺品整理業者と不用品回収業者は不用品を回収するという点では同じですが内容に大きな違いがあります。特徴的な3つの違いを上げましたので参考にしてください。

 

遺品整理の業者と不用品回収業者の違いとは?3つの違いを紹介

不用品を回収することは遺品整理業者、不用品回収業者どちらにも当てはまることですが、そもそもの考え方と業務内容に違いがあります。

  1. 不用品回収までの流れが違う
  2. 遺品や不用品に対する考え方が違う
  3. 特殊清掃、消臭作業の有無

 

不用品回収までの流れが違う

遺品整理業者と不用品回収業者はどちらも不用品を回収してくれますが、まず不用品を回収するまでの業務に違いがあります。

遺品整理業者は『必要な物』と『不用品』を分別してくれる

まず、遺品整理業者の特徴的な業務の1つとして、遺族が必要とする物、不用である物を分ける点が挙げられます。

遺品整理業者は遺族の立場に立って、遺族が必要な物か不用な物なのかを判断しながら、『必要な物』と『不用品』に分別していき、分別が終わったら、遺族に必要な物は遺族の手に渡り、不用品は回収していく作業の流れがあるのです。

遺族からは思いもつかない遺品が出てくることもあるので、遺品整理業者に遺品整理を依頼して良かったと感謝の言葉が多く寄せられています。

遺品整理業者は細かいところもチェックして、写真や手紙といった故人様の大切な物を1つ1つ遺族に渡してくれるのです。

不用品回収業者は迅速に『不用品』を回収する

不用品回収業者は遺品整理業者とは違い、必要な物と不用品を分別することはありません。よって、必要な物に関しては予め自分たちで不用品と分けておく必要があります。

分別作業が無いため不用品回収業者の回収作業はとても迅速に進みますが、不用品として一度回収されてしまうと手元に帰ってくることは難しいので注意が必要となります。

不用品回収業者の作業はとにかく早いのがメリットと言えます。しかし一方で大切な遺品を不用品で回収されてしまったなどの問題もあるので、予め自分たちで必要な物か不用な物かを分別しておく必要があります。

②遺品や不用品に対する考え方が違う

そもそも遺品整理業者と不用品業者では『遺品』と『不用品』に対する考え方が決定的に違います

遺品整理業者では遺品はもちろん、不用品も故人が大切にしていた思い出ある品して、回収する際も傷を付けないよう細心の注意を払って運び出しを行います。

一方で不用品業者は『遺品』と『不用品』を分けて考えることはありません。悪い言い方になりますが『遺品』も『物』として考えているので、不用品などの運び出し、回収にも特に気を配ってくれるということはありません。

③特殊清掃、消臭作業の有無

遺品整理は亡くなった人の死臭が残っている部屋や、腐敗した体液によって汚れている部屋での作業を行うことがあります。このような場所では雑菌や感染症を防ぐため特殊な防護服の着用と、特殊な清掃、消臭をしなければなりません。

不用品回収業者は特殊な防護服を所持していないため、作業をすることはもちろん、清掃、消毒といったことができませんが、遺品整理業者は遺品整理に伴う作業全般におけるプロフェッショナルであるため、遺品整理はもちろん、特殊清掃や消臭業務を迅速に処理することができます。

遺品整理業者は特殊清掃や消臭作業を行うことができますが、不用品回収業者は行うことができません。遺品整理を依頼する場合は、お家やお部屋の死臭なども考慮しましょう。

まとめ

遺品整理業者と不用品回収業者には3つの違いがあります。特に遺品整理における考え方の違いは作業全体を通して違うものですので、自分がどのような気持ちで遺品整理を業者に依頼するのか。どのように作業をして欲しいか。をよく考えて依頼に踏み込むことが良いでしょう。 是非、故人様だけでなく、自分自身が満足できる遺品整理をしてください。

ABOUT ME
おてさら君
お寺生まれの長男坊。『仏教は哲学』をモットーに仏教の面白さを世の中に伝えるべく日々自己鍛錬中。ミャンマーやスリランカといったアジア国で上座部仏教の修行経験、日本では納棺師の経験を経ています。自分の煩悩の強さを感じながら『職業は僧侶』ではなく、『生き方が僧侶』を目指し、宗派に属さずお寺と俗世間の間で偏りのない仏教に関する情報を提供中。
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