仏像

【ランキング】密かなブーム!20代に人気がある仏像ベスト5を紹介

皆さん仏像は好きですか?

実は近年、仏像が密かなブーム。

しかも仏像に関心がある世代は20代〜30代であることが判明しました。

仏教離れが囁かれている中、一番若い20代の関心が高いことは驚愕です。

そこで今回の記事では、20代が好きな5つの仏像の特徴と、5つの仏像に見る共通点についてお話させていただきます。

この記事では20代が好きな仏像の詳細を知ることができます。各仏像の特徴を知れば、仏像の魅力を更に知る事ができますよ。

この記事でわかること


・20代が好きな仏像の種類
・20代が好きな仏像5つ
・各仏像の御利益
・5つの仏像の特徴

 

仏像とは

仏像は、仏教に関わる様々な仏様を木や石、鉄などで型取ったもので、主にお寺で祭られている仏教の信仰対象。

仏教の開祖であるお釈迦様を表した、釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)や、弥勒菩薩(みろくぼさつ)などが有名。

 

仏像に関するアンケート結果

株式会社鵬盛商事が実施した『仏像に関する意識調査』によると、全国の男女1,000のうち全体の36.4%が「仏像に興味がある。」「どちらかというと興味がある。」と答えたそうです。

あなたが知らない仏像の世界……令和の時代にもっとも愛された仏像ランキング

引用元: あなたが知らない仏像の世界……令和の時代にもっとも愛された仏像ランキング

1,000人の中で、36.4%もの人たちが仏像に興味を持っている事に驚きましたが、一番驚かせられたのは、20代と30代の男女が全年齢の中でも一番仏像に関心があった事です。

仏像は60代以上の方に人気があるのかな?と考えていましたが、意外や意外。
若い世代が仏像に興味を持ってくれる事に感動しました。

そして興味深かったのがこちらの仏像ランキング。

・20代が好きな仏像ランキング
1位 韋駄天……29.7%
2位 帝釈天……28.4%
3位 梵天……24.3%
4位 吉祥天……23.0%
5位 毘沙門天……20.3%

引用元:あなたが知らない仏像の世界……令和の時代にもっとも愛された仏像ランキング

20代の若さで好きな仏像があるなんて・・・。
一般的に知られている仏像もあれば、少しマニアックな仏像の名前もランクイン。
よく見てみると、20代が好きな仏像の共通点が浮き彫りとなりました。

 

20代には天部が人気

20代に人気の5つの仏像には、1つの共通点があります。
それは名前の最後に『天』がついている事。

この『天』は仏の世界の階級にある『天部(てんぶ)』を現したものであり、他の仏像と違い服装が人に近いのが特徴です。

天部の仏像は如来や菩薩などの仏像よりも服装が人に近く、ポーズも多彩です。どこか親しみを感じやすく、カッコいい。美しい。といった気持ちを持ちやすいので、フィギュア感覚で鑑賞できるのが20代に人気の理由と言えるでしょう。

 

【ランキング】20代に人気がある仏像ベスト5

それでは20代に人気がある5つの仏像を詳しくみていきましょう。

1位 韋駄天(いだてん)

20代からの支持率が最も高い仏像は韋駄天です。
韋駄天は、元々ヒンドゥー教の神様であり、『破壊神・シヴァ』の息子。
仏教に取り入れられたことで、仏教を守護する八大将軍の1人となりました。

御利益

・火難除け
・身体健全
・盗難除け

韋駄天の姿

仏像の韋駄天は、鎧や兜を装備して剣を握り締めているます。
その姿はまさに軍神。
勇ましい姿が人気の秘密とも言えるでしょう。

 

2位 帝釈天(たいしゃくてん)

人気第2位の帝釈天は元々、インド神話の英雄『インドラ』。
阿修羅と何度も激しい戦いをしていたことから、武の神様として知られていましたが、仏教に取り入れられると優しく慈悲深い、仏教徒の守護神としての役割を持つ様になりました。

御利益

・仏教守護
・国家守護

帝釈天の姿

帝釈天は元々『武の神』と知られていることから、中国の武人の様な姿をしています。
剣や槍といった武器ではなく、密教道具である独鈷杵(とっこしょ)を握り締めているのが特徴。

お寺によっては象に跨っている姿を目にすることもできます。

 

3位 梵天(ぼんてん)

梵天は元々、バラモン教の神様『ブラフマー』であったと言われている。
ブラフマーは全てのものを生み出した創造主として知られており、『シヴァ神』『ヴィシュヌ神』と合わせて3大神と呼ばれています。

御利益

・火難
・仏教守護
・国土安穏

梵天の姿

仏像における梵天の姿は2種類あります。
1つは、昔の中国の貴族の様な服装で、手に鏡などを持っている姿。
2つめは、4つの顔と4つの腕があり、鳥の上に乗っている姿をしています。

 

4位 吉祥天(きっしょうてん)

吉祥天は元々、インド神話で美と富、豊穣と幸運をつかさどる『ラクシュミー』という女神として信仰されていました。
元々は七福神の1人として数えられていましたが、多くの福徳を備える弁財天に人気を取られてしまい、七福神から外されたという過去も持ちます。

御利益

・家内安全
・商売繁盛
・五穀豊穣
・開運

吉祥天の姿

吉祥天は仏像には少ない女性の姿。
昔の中国の貴婦人を思わせる様な優雅が装飾品が特徴的で、どんな願いも叶えるという玉、『如意宝珠(にょいほうじゅ)を持っており、人々の幸せを願います。

 

5位 毘沙門天(びしゃもんてん)

毘沙門天は元々、インド神話に登場する神様『ヴァイシュラヴァナ』。
持国天(じこくてん)や広目天(こうもくてん)、増長天(ぞうちょうてん)と共に四天王として仏教を守り、七福神の1人としても数えられます。

御利益

・金運財運
・勝運
・厄除開運
・商売繁盛

毘沙門天の姿

毘沙門天は中国の武人を彷彿とさせる鎧をまとっており、右手に槍の様な武器、宝棒を持ち、左手には宝塔(ほうとう)を持っています。

 

まとめ

20代に人気がある5つの仏像を見ていくことで、20代には天部の仏像が人気であることがわかりました。
時代によって仏像の見方も違いますが、現在では天部の仏像の様々なポーズや服装から、フィギュア的な要素を汲み取っている若者も多いと考えます。

ランキングに入らなかった天部や、天部以外の仏像にも見どころは多いので、この記事を機に様々な仏像に興味を持っていただきたいと思います。

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仏像は高価でなかなか手が出ませんが、フィギュアなら比較的安価に入手することができるので、仏像に興味がある人は是非チェックしてください!



ABOUT ME
おてさら君
お寺生まれの長男坊。『仏教は哲学』をモットーに仏教の面白さを世の中に伝えるべく日々自己鍛錬中。ミャンマーやスリランカといったアジア国で上座部仏教の修行経験、日本では納棺師の経験を経ています。自分の煩悩の強さを感じながら『職業は僧侶』ではなく、『生き方が僧侶』を目指し、宗派に属さずお寺と俗世間の間で偏りのない仏教に関する情報を提供中。
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